「ザ・ベストテン」4要素大研究
1987(昭和62)年06月18日 第485回放送分
『読売新聞』投書欄に掲載がありました
(オリ=オリコン、リサ=ミュージック・リサーチ、ラボ=ミュージック・ラボ)
先週 今週 タイトル アーティスト 総合得点 レコード売上 有線放送 ラジオ ハガキ
オリ リサ ラボ 総合
4 1 ろくなもんじゃねえ 長渕 剛 7935 6 5 6 6 9 15 7
2 2 Much, I Love U. C-C-B 7830 2 3 4 3 - 22 2
3 大きなお世話サマー とんねるず 7665 3 2 2 2 - 27 4
4 BLONDE 中森明菜 7362 1 1 1 1 - 20 16
1 5 SUMMER DREAM(サマードリーム) TUBE 7265 17 14 11 5 1 1
7 6 水の中のAnswer 杉山清貴 7225 5 4 3 4 - 8 15
2 7 Strawberry Time 松田聖子 6567 21 15 15 3 2 3
5 8 I Don't Know! BaBe 6429 9 12 12 10 14 3 17
6 9 瞳にSTORM 浅香 唯 6130 8 6 10 8 - 23 12
18 10 予告編 守谷 香 5666 12 11 8 9 - - 8
21 11 Get Wild TM NETWORK 5426 11 18 18 30 11 6
8 12 追 憶 五木ひろし 5371 16 23 17 6 21 5
13 新宿純愛物語 仲村トオル・一条寺美奈 5066 4 8 5 5 - - -
13 14 NIGHT OF SUMMER SIDE 池田政典 4998 7 7 7 7 - 25 -
9 15 ハートは戻らない 早見 優 4835 19 25 14 10 17 11
3 16 渚のファンタシィ 酒井法子 4726 18 16 21 - 9 9
11 17 ソレ以上、アレ未満 国生さゆり 4493 10 9 16 - 12 -
18 レイニー・ナイト・クルージング 岩城 憲 3733 15 13 9 - - -
10 19 Strangers Dream ジャッキーリン&パラビオン 3429 23 19 19 - 18 18
20 あなたのすべてにRUN TO YOU 真璃子 3333 13 17 13 - - -
15 * 迷惑でしょうが… とんねるず 4 10 10
16 * じれったい 安全地帯 2 7
24 命くれない 瀬川瑛子 1
12 * モノトーン・ボーイ レベッカ 8 5
17 * 濡れた髪のLonely 池田 聡 7
19 * 時の河を越えて うしろ髪ひかれ隊 6
17 * IT'S TOUGH 渡辺美里 4
『読売新聞』1987(昭和62)年6月28日(日)の「放送塔」というTV番組対象の投書欄に、この日の順位に関して次のような投稿文が掲載されていました。

”10位に入った歌手(守谷香)はデビューして20日目という新人だったそうですが、投稿者(18歳女子学生)自身も中2の妹も小6の弟も、3人とも初めて聞く名前だったそうです。そのような新人歌手が、いきなりどうして上位に入るのか不思議でならなかったので「基準」を教えて欲しい。”という内容でした。

これに対するTBSテレビ番組宣伝部の「お答え」は以下のとおりでした。
”毎週のランクは、レコード売り上げ・全国TBSラジオ・有線放送・視聴者からのハガキなど、4要素の客観的データをコンピューターにかけて決定しています。出てきたランクに関しては、番組が始まって以来10年間、誰も何ら手を加えていませんので、ご質問の件は正当な結果と判断しております。”

守谷香のデビュー曲「予告編」(5月27日発売)は、今週はレコード発売から登場2週目にあたっていましたが、先週の18位からジャンプアップして、今週10位で初のベスト10入りを果たしていました。そして、この翌週は17位へと下降しました。

まず、総合20位以内にランクされていた、この3週間の各データの順位(推定を含む)や得点を列記してみます。

6/11・18位、4400点、オリ14位・リサ11位・ラボ13位(平均12.67位、レコード総合12位)、有-、ラ-、ハ20位。
6/18・10位、5666点、オリ12位・リサ11位・ラボ 8位(平均10.33位、レコード総合 9位)、有-、ラ-、ハ 8位。
6/25・17位、3866点、オリ21位・リサ16位・ラボ13位(平均16.67位、レコード総合17位)、有-、ラ-、ハ16位。

ザ・ベストテンのランキングは言うまでもなく相対的な順位ですから、10位や11位の得点は毎週変動します。運良くベスト10に入れることもあれば、11位としては高得点を獲得しながらベスト10には一度も入れなかったという悲運を味わった曲も出てきています。この週の10位の得点は比較的低かったです。またレコード売上げ部門の比率は、1年半前の1986年1月より45%から60%へと過去最高になっていました。

TBSの外部の専門の調査会社が集計していたレコード売上げや有線放送のデータの信憑性についてはここでは触れませんが、レコード売上げ部門のデータをオリコン、ミュージック・リサーチ、ミュージック・ラボの3社から対等に採用するという方針が番組の「基準」でした。

この曲のレコード売上順位は、当時の新人アイドル歌手にしては珍しく、発売2週目に伸びていますし、ハガキリクエスト部門も20位から8位へと急上昇していました。仮に、ハガキ順位が先週8位だったとしても総合ベスト10には入れていません。今週は、かなりタイミングが良かったなど好条件が重なった結果の10位だったと言えそうです。

ただ、登場3週目まで見てみますと、有線放送はともかくとして、ラジオ総合では30位圏外のままでした。レコード売上げ順位が発売から2週連続で10位目前まできていたほどの曲が、3週目でもラジオ部門で30位にも入れていないというケースはほとんどなかったことでした。参考までに、オリコンのラジオリクエストチャート(50位迄発表)では、2週目47位→3週目38位という30位入りは出来ていないランクとなっていました。

レコードは売れた、ハガキリクエストもうまい具合に集まった、けれどもただそれだけで、それ以上の幅広い拡がりは見られなかった、そう言っても差し支えないような「総合ベスト10入り曲」であったかもしれません。


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